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「もう一人の悪魔の正体?2」
永久は、
「そうなると、
もとこは、
もとめ先生に自分を殺させよう、
と企んでいたということか。
それで、
正当防衛でもとめ先生を殺す?
だけど、
そうなると、
オオシマは、
もちろん、
俺たちも関係なくなるんじゃないのかな?
余計、
ワケがわからなくなってきたな」
すると、
「もとこの計画で、
もとめ先生を殺すのはオオシマだったんだよ」
と、
ホウセイはまるですべての謎を解いたのか、
不敵な笑みを浮かべて、永久の顔を見た。
「えっ?
じゃあ、
もうひとりの悪魔はもとめ先生か、
オオシマ?
でも、
二人とも、
チウメちゃんのナイフのことは知らないはずだぞ」
永久が、
自分が考えた悪魔候補と、
ホウセイの意見に対する疑問を口にすると、
ホウセイは、
「ナイフのすり替え犯が悪魔なんだよ」
とそれだけ笑いながら言うと、
「何故、あのレイカちゃんがあんなに怯えていたのか、
もう一度、考えてみろよ」
と言って、
永久の顔を見た。