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「もう一人の悪魔と想定外」
「じゃあ、
その悪魔は
やはりもとめ先生にもとこの計画を話したわけか。
しかし、
想定外に、
もとめ先生はもとこを殺そうとまでは考えなかった。
ホウセイたちと同じで、
殺人否定派だったんだ。
そこで、
その悪魔は...」
永久がそこで口籠もると、
「そう。
もとめ先生にもとこの計画を話してしまい、
しかも、
もとこを殺すことを反対されたんで、
逆に、
もとめ先生を騙して、
もとめ先生に、
もとこを殺すことを考えたのさ」
ホウセイがそこまで話すと、
「じゃあ、犯人はあの二人のうちの」
と、
永久がホウセイの話しの途中で、
先走ったことを口に出したのだった。