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「風呂上がりの美女たちとコンテストとくそた」
「コ、コンテストだって?
俺も参加していいのか」
くそたがにやけた顔でもとこの顔を見る。
「何、にやけているのよ。」
アユメが言うと、
「いや、勘違いしてるでしょう、
腕相撲よ」
もとめがからかう。
「おちた、
この野郎、嘘つきやがったなあ。俺帰る。」
くそたがおちたの頭をはたいて、
怒って帰ろうととすると、
もとこがデジカメをちらつかせて、
「本当にいいのかなあ。」
とにやりと笑う。
「どっちが本当なんですか」
「もとめと腕相撲で勝ってからねえ。
もとめ」
「そうね、
くそたくんは後から来たみたいだからねえ」
と姉妹は二人でくそたをからかうように笑った。