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「風呂上がりの美女たちとコンテスト」

 「ああー、気持ちよかった」

ヒトメを先頭に6人がもとこを覗き、

浴衣姿で食堂に戻ってくる。

 もとめだけは

相変わらず似たような黒い服を着ている。

 一番後から来た、

 もとこはデジカメを木太郎たちに見せると、

 「プリントできないから

このカメラのディスプレイで判断してね。

 二人じゃ少ないから

4人で審査員やってね。

 そして、二人選んで投票して、

一番多い人が勝ちよ」

 驚いたのは、

おちたと永久で木太郎とホウセイはにやけていた。

 「ほ、本当ですか。

 じゃあ、紙とペンを取ってきます、

 くそたが可愛そうなんで、

 くそたも呼んできます。

 いいですよね」

とおちたは答えも聞かず、

大喜びでさっさとくそたの部屋に行ってしまう。

 「何だ、あいつ早く審査したいのに」

木太郎が腹を掻く。

 「そう言えば、オオシマは?」

もとこが訊くと、

 「さあ、さっきからいないんです。

 僕がキッチンに行ったときもいなかったんです」

 「外で覗きでもやってたんじゃないのか」

 木太郎が言うと、 

 「バーカ、オタクじゃないんだよ」

とホウセイが木太郎の頭をはたく。

 「私が今何か飲み物とデザートを用意するわ」

ともとめが言うと、

女生徒たちも後をついていく。


 入れ違いくらいに、

 にやけたくそたがおちたと共に現れた。

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