「悔やむオチタ」
永久の言葉に、
「あー...
また、思い出したよ。
頼むから、
話しなら、
ここじゃなく、
他の部屋にしてくれよ」
と、
オチタが悲しそうな表情で言ったので、
永久とホウセイは顔を見合わせると、
「じゃあ、
すぐだから、
俺の部屋にしよう」
と、
ホウセイが言ったので、
3人はホウセイの部屋に入った。
部屋に入るとすぐ、
オチタは、
「俺のことを疑っていたんだろう」
と言って、
ホウセイと永久の顔を見たのだった。
二人はまた顔を見合わせると、
ホウセイが、
「正直に言おう。
あんなことがあったのに、
オチタが意外に元気だったんで、
騙されていたんだと思ったんだよ。
そう、
オチタは、
まだ、
もとめ先生が生きていると、
と思いこんでいると思ってな」
とはっきり言うと、
オチタは悲しそうな表情をして、
「それならいいんだけどな...」
と言って、
黙り込んでしまった。
そこで、
今度は、
永久がオチタが騙されている
と思った理由を話したのだった。
「あー、それなら話しはよくわかる。
いっそのこと、そうしておけば、
こんなことにはならなかったのにな...」
と、
オチタが悔しそうに言うと、
すると、
ホウセイが、
「そうだよな。
オチタに頼めば、
もとめ先生やみんなのために、
きっと永久が考えたことくらいやってくれたよな。
でも、
そうはしなかった...」
と呟くと、
「同じことは、
もとめ先生にも言えるだろう。
こんな回りくどいことをするなら、
もとめ先生にもとこの計画を話せば、
きっと...。
そうか!」
永久は、
何かこのとき閃いたようだった。