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「プロローグ4」

 永久は凄く憂鬱だった。

 新学期のクラス編成で変態女教師として

有名なあの黒女が担任になったからだ。

 永久がそれを実感したのが昨日の夜のことだった。

 どこから自分のメールアドレスを調べたのかも不気味だが、

 送信されてきたメールの内容がさらに不気味だった。

 「今度、

あなたのクラスを担任にすることになった花久素子よ。

 よろしくね!

 間違えてもあなただけはハナクソ先生なんて呼ばないでね。

 もとこ先生でも、

 もとこでもいいのよ。

 私がこのまま三年生になっても担任を続けて

私立ならどこでも入れてあげるからね。

 といっても永久くんなら自力で大丈夫よね。

 あー、

 それからあなたが女に生まれていたら...

どきどき...

 なーんて冗談よ。

 今後ともよろしくね!」

という恐ろしいメールだった。

 ラブレターをもらうのには慣れていたが、

 まだ、

クラス編制も発表されていないのに

こんなメールが来たのにはさすがの永久も驚いていた。

 黒女は、

 実は眼鏡を外すと、

凄い美人だとの噂もあるが、

 毎日着ている妊婦服のような黒服に、

 黒縁眼鏡、

黒みがかった唇は

すごく不気味だった。

 実際、

 永久は、

 すれ違うときにイヤでも臭ってくる妖しい匂いと

あの独特の視線を思い出すとぞっとした。

 女好きの変態女教師という噂があるのに

昨年の学園祭で女装してしまったことも

永久は後悔していた。


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