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「旧探偵ホウセイの推理する犯人?」



 「ホウセイから言えよ。

 最初の探偵役だろ」

 「探偵役? まあ、いいか。

 それはだな。

 チウメちゃんだよ」

 くそたの質問に、

 ホウセイが少し自信ありげに答える。

 「そうか!

 だから、もうひとつのナイフも小細工して、

くそたの部屋に置いたのか。

 それに、

 最初に嘘をついたのもそのせいだな。

 まだ、嘘をついてる可能性があるな」

 木太郎はホウセイの意見を聞いて、

 すっかり、その気になっていた。

 すると、

 くそたが、

 「やっぱり、探偵失格だ。

 何で、

 自分のナイフとすり替えるんだ。

 それから、

 動機は?

 さらに、

 何故、

 もとめ先生が本物のナイフを持っていたこと

を知っていたんだ」

 早口でいくつもの疑問を口にすると、

 「それはだな。

 まず、

 すり替えられる偽物のナイフは

自分のナイフしかなかったからだ。

 それに、

 ナイフをすり替えた時点で、

 俺が思いついた芝居が行われるなんて、

想定はしていなかった。

 動機は、

 もとめ先生に人殺しをさせないためだ。

 もとめ先生が本物のナイフを持っていたことについては、

 キッチンでもとめ先生がナイフを持ち出すこと

を目撃していたからだろう」

 ホウセイはすぐさまくそたの疑問に答えた。

 「なるほど、さすがホウセイ」

 木太郎は鼻をほじりながら言う。

 「バカか? 木太郎。

 いいか。

 オタクらがもとこを殺す芝居をやろうとしたとき、

 偽物のナイフが、

 自分の部屋にあると言い出したのはチウメちゃんなんだろう?

 人殺しをさせたくないなら、

 そんなこと言わなければいいじゃないか。

 少なくとも、

 ホウセイ、木太郎、おちたの3人は、

 チウメちゃんが偽物のナイフを持っていることは

知らなかったんだぞ。

 この点をどう説明するんだ!」

 くそたがまたすぐ言い返すと、

 ホウセイはそこまで考えていなかったのか、

 黙り込んだのだった。



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