表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
384/617

「4本目のナイフ」


 くそたは、

 「あっ! そうだ!

 俺が渡したナイフ!

 ホウセイ、あれどうした?」

と言って、

 ホウセイの方を見ると、

 「あー。たしかに、俺、くそたからナイフを預かって...」

 ホウセイはそこまで言うと、

 黙り込んだまま、

 何か思い出そうとしていた。

 「何!

 くそたもホウセイも、

 何で、

 そんな大事なこと忘れていたんだ!

 4本目のナイフはそれかもしれないじゃないか。

 それに、

 そのナイフはどこにあったんだよ」

 木太郎が大声を出して、

 くそたとホウセイの方を見ると、

 「俺は食堂で武器を探していて、

そこでナイフを1本見つけたんだけど、

 それだけじゃ、

 みんなの武器が足りないから、

外に武器を探しに行ったんだよ。

 で、

 そのとき、

 そのナイフをホウセイに渡したんだ。

 あのときは1本見つけただけだけど、

 もしかすると、

 屋敷の食堂には

本物のナイフが2本あったのかもしれないな。

 となると...」

 「食堂に、

 もともと本物のナイフがあったんだな。

 ということは」

 くそたに続き、

 木太郎が話しかけたとき、

 「そうだ。

 俺がもとこを縛り上げたこと

をみんなに白状したとき、

 土下座して謝ったんだ。

 そのとき、

 あのナイフを

 落としたか、

 置いたんだ。

 だとしたら、

 あのナイフは食堂の床にあったはずだ。

 そうか。

 俺がおちたがもとこを刺したナイフを見て、

 何かひっかかるものを感じたのはそのことだったんだ。

 くそたから預かったときは、

 どうやって俺たちがもとこを縛り上げていたこと

を隠そうか必死だったので、そっちは気にしてなくて...」

と、 

 ホウセイは、

 思い出すのが遅くなったことを、

そう言い訳したのだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ