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「新探偵くそたの名?推理ともとめが使ったナイフ」


 「ちょっと、待てよ。

 最後のところは違うんじゃないか?

 興奮したもとめ先生

をくそたの部屋に連れていったときの混乱の中で、

 もとめ先生の持っていたナイフと、

 アスカちゃんのナイフが

くそたの部屋に落ちただけじゃないのか」

と、

 ホウセイがくそたの推理に対し、

 すぐ反論した。

 すると、

 「よりにもよって、

 二人ともナイフを俺の部屋に落とした

というのか?

 俺も、

 最初は、

 もとめ先生が、

 俺の部屋に落としたナイフで自殺しようとしたが、

 そのナイフはもとめ先生が落としたものではない、

偽物のナイフだったのかとも思ったんだが、

 よく考えてみたら、

 いくらあのときみんな混乱していたにしても、

 場所を移動したにもかかわらず、

 二人とも俺の部屋にナイフを落とすか?

 どう考えても不自然だ。

 むしろ、

 実際は、

 もとめ先生が

自殺に失敗したナイフは拾ったナイフじゃなく、

 もともともとめ先生が持っていて、

 あのとき、

 つまりだな、

 もとこを殺そうとしていたときに持っていたナイフだ

と考え直したんだよ。

 違うか?

 もとめ先生は

もとこを自らの手で殺そうとしたときには、

絶対にナイフを持っていたんだから、

 自分が持っているナイフを使用した

と考えるのが自然じゃないのか?」

と、

 くそたはホウセイの意見にすぐ反論した。

 しかし、

 「論理に飛躍があるぞ!

 もとめ先生が

もとこを自らの手で殺そうとしたときにナイフ

を持っていた点まではいい。

 でもな。

 そこから、

 そのナイフをくそたの部屋で落としていない

と言えるのか!」

 「だから、さっき話しただろ!

 あのとき、もとこの部屋のところから、

俺の部屋まで移動したのに、

 もとめ先生だけじゃなく、

 アスカちゃんまでナイフを俺の部屋に落とした

というのが不自然だ

と言っているんだよ」

 「じゃあ、

 訊くが、

 実際に、

 もとめ先生が自殺したときのナイフは誰のものだ

と言うんだ!

 ナイフは4本あったんだぞ!」

 くそたとホウセイが

言い争いに近くなったところで、

 木太郎が、

 「二人とも落ちつけ!」

と大声を出したのだった。



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