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「くそたの推理と真実を解明した?木太郎」

  

 「何だ?

 俺たちの推理の問題点って?」

と言って、

 木太郎が鼻をほじりながら、

 くそたの方を見る。

 「ああ、

 二人の推理では、

 もとこのナイフの存在を犯人が知ったのは、

 犯人が何らかの理由で部屋に入って、

 例の無線機を発見したすぐあとだ、

ということだろう。

 つまり、

 無線機の内容を盗み聞きとかして、

 凶器がもとこの部屋のどこかにあるはず

と思って、

 そのとき探し出したということだよな」 

 くそたがそこまで話すと、

 二人とも黙って頷く。

 「でも、よく考えてみろ。

 無線機を見つけて、

 その内容を盗み聞きした時点で、

 普通なら動揺して、

 誰かに相談しようと思うんじゃないか?

 永久だって俺に話しをしたし、

 ホウセイたちだって、

 二人で相談したんだろ。

 だったら、

 もとこの部屋に入って、

 無線機を見つけた犯人も同じこと

をしたんじゃないか?

 もとこのナイフを見つけたり、

 すり替えたりしたのは、

 もっと後じゃないのか?

 違うか?」

 くそたがそこまで話すと、

 「そうとも考えられるし、

 その方が自然だな。

 ということは、

 今回のナイフすり替え犯には共犯がいる、

ということか?」

 ホウセイがくそたの推理に

同調したような言い方をしたかと思うと、

 木太郎が、

 「なら、話しは簡単じゃないか!

 俺にはすべての真相がわかったぞ!」

 鼻をほじりながら偉そうに言ったのだった。


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