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「ホウセイの提案」


 アスカとチウメが睨み合っていると、

 「チウメちゃんが嘘をついていたことを認めたわけだけど、

 アスカちゃんが話したように、

 それだけで嘘をついたということは

少し理由としては弱い気がする。

 だけど、

 レイカちゃんが意識を戻せば、

 チウメちゃんが例のナイフを触ってないか

どうかもわかるから、

 アスカちゃんの言うとおりかどうかは、

 レイカちゃんの意識が戻らないとはっきりはしない。

 他方、

 よく思い出したんだけど、

 俺が、

 もとこを殺すよう提案したのは事実だけど、

 あのナイフを使うよう具体的な案を出したのは

チウメちゃんなんだ」

 「やっぱり!」

 「そんなあ! 

 私はホウセイくんが

ああいう話しをしたからナイフの話しをしただけで...」

 アスカとチウメが

ホウセイが話しをしている途中でそれぞれ大きな声を出す。

 「ちょっと、

 最後まで話しを聞いてくれ。

 俺は、

 まだチウメちゃんをナイフのすり替え犯だとは確信していない。

 理由はいくつかある。

 そこで、

 この点を、

 木太郎と二人で協議したいと思うから、

二人は今の話しを他の仲間には話しをしないで、

あの部屋で待っていてくれないかな」

 ホウセイがそう言うと、

 「確信していない?

 レイカの意識が戻らないと、

 チウメが犯人だと断定できないの!

 うーん。

 何か納得できないな。

 それに、何協議するのよ」

 アスカは、

 もうチウメがナイフのすり替え犯だと確信したような感じで

ホウセイの方を見たので、

 「それは今は言えない。

 アスカちゃんも興奮しないで、

 冷静になってくれよ。

 チウメちゃんもだ。

 とにかく二人とも、

 俺を信用してくれ」

 ホウセイはそれだけ言って頭を下げたので、

 アスカもチウメも渋々頷いた。

 すると、

 木太郎が

 「とりあえず、

 4人であの部屋まで戻ろう。

 詳しいことは言わず、

 俺たちだけすぐここに戻るから、

 みんなにも黙っていてくれよな」

と言うと、

 ホウセイがすぐチウメとアスカを押すようにして、

 部屋を出るように促したのだった。



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