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「木太郎の疑問」


 「アスカちゃんもそう思うのか?

 でも、

 俺にはよくわからないな。

 ひとつは、

 どうして、

 チウメちゃんがヒトメちゃんを庇うのかな。

 もうひとつは、

 仮にそうだとしても、

 何で、

 3人がバラバラに隠れていたのかな?」

 木太郎はまた鼻をほじりながら言う。

 「多分ね。

 木太郎くんのあとの方の疑問から

あたしの考えを話すわね。

 それは、

 レイカとチウメが喧嘩したのよ」

 「だったら、

 チウメちゃんとヒトメちゃんは一緒にいれば、

いいんじゃない?」

 「ううん。

 最後まで話し聞いてくれる。

 あたしの勘だと、

 まず、

 くそたくんの部屋に戻ったら、

 もとめ先生が死んでいて、

 ヒトメが泣いていたから、

 チウメが、

 先にもとめ先生とヒトメだけにして、

 自分の部屋に来たレイカを責めたと思うのよ。

 それに対し、

 レイカが今度はチウメとヒトメが悪い

とか言い返したと思うの。

 それで、

 レイカ自身はアレがお芝居で、

もとこがまだ生きていると思っているから、

もとこが怖くなり、

先に一人で例のナイフとかスコップ

とか武器になるようなものを持って逃げちゃったと思うの。

 それで、

 チウメとヒトメだけくそたくんの部屋に残されたわけ。

 そこからなんだけど、

 多分、

 チウメはもとこの部屋に来て、

あたしたちの話しを盗み聞きしていたから、

ナイフのすり替えに気づいていたと思うの。

 でも、

 それをヒトメには言わないで、

 自分がうまくやっておくから、

とか言って、ヒトメに自分の部屋で

じっとしているように言ったんじゃないか

と思うのよ」

 アスカがそこまで話すと、

 「やっぱり、わからないな。

 何で、

 チウメちゃんがヒトメちゃんに部屋で

ひとりで隠れているように言ったのかな?

 俺には理解できないよ」

 木太郎はアスカの顔を見て、そう言った。


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