「おちたの疑問ともとめの死因」
「おちたなあ。
もとめ先生が自殺じゃないってことは、
あの3人が殺したってことか?
はっきり言って動機がないだろう。
それに、
3人とも怯えていたぞ。
それはない!」
木太郎はそう断言してから、
鼻をはほじって、
おちたの顔につける。
「汚いな!
俺もあの3人が殺したとは思ってないぞ。
でも、
もとめ先生が、
いくら俺が間違ってもとこを殺した
としても
自殺する理由がわからないんだ」
おちたが反論すると、
「バカか?
俺たちの目の前で
現に自殺をしようとしただろ!
もとめ先生は
とにかくパニックっていたんだよ!」
木太郎がそう言って、
今度はおちたの頭を叩く。
「痛いなあ!
あのねえ。
最初はわかるんだけど、
あの3人の話しだと、
もとめ先生はその後落ちついて、
冷静になったんだろ。
もとめ先生が冷静になったのに、
自殺する理由はないと
俺は言いたいだけなんだよ」
おちたがすぐ反論すると、
「俺も、
おちたの言うとおり、
3人の話しどおりなら、
もとめ先生が自殺した理由がわからない。
もとめ先生が冷静になって考えれば、
自殺しても意味がないことくらい
わかるんじゃないか?」
ホウセイもおちたの見方をすると、
木太郎が、
「だから、
俺の推理でいいんだよ」
と二人に言い返した。