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「チウメのはなし3」

 


 「チウメちゃん、ゆっくりでいいよ」

 「そうよ。チウメ」

 ホウセイとアユメがやさしく言うと、

 「ごめんなさい。

 大丈夫です」

 チウメは血のついたハンカチを取りだしたが、

すぐしまい、

 テイッシュペーパー

をショルダーポーチのようなものから取り出し、

 それで涙を拭った。

 「それで、

 私が用を済ませて、

 トイレから出ると、

 もとめ先生がベッドの横で

首の辺りから血を流して倒れていたんです。

 そばにかけよると、

 ナイフがもとめ先生の横に落ちていて、

思わずつかんでしまったんです。

 そのとき、

 このままだと自分が疑われる

と思って、

 逃げてしまったんですけど、

 部屋を出てすぐのところで、

 レイカとヒトメとばったり会ってしまったんです。

 でも、

 こんな話し、

 とても信じてもらえそうもないので、

 何か言い訳だけして、

 左の廊下の方に、

 逃げてしまったんです。

 レイカとヒトメはその後部屋に入ったので、

 気になって、

 ちょうど、

 くそたくんの部屋の隣の部屋で、

 鍵も開いていた木太郎くんの部屋に隠れたんです」

 チウメがそこまで話すと、

 「何故、

 今の話しを、

 レイカちゃんとヒトメちゃんに話しても信じて貰えない

と思ったの?」

 ホウセイが訊いたのだった。


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