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「207号室行きはアスカか永久か」

 

 「今まで、8票中、

最高が2票で永久くんとアスカさんが並んでいます。

 同点ならオオシマさんに選んでもらいますね」と、

 もとこはこれまた意地悪なことを言う。

 永久もアスカも、

 はたから見てもとてもうまそうには食べていなかったからだ。

 それに、

 もとこ自身が同点ではないことをよく知っていたからだ。

 しかし、

 

 同点かもしれないと不安に思った永久はしまったと思い、

 

 同じく、

 アスカも、あー、ウジなんて思わないで

おいしいフリして食べれば良かったと互いに後悔していた。

 

 もとこはわざともったいぶって、

 「では、いきますよ。

 残りの2票のうち、

 一票はくそたくん!

 このおバカ!

 自分で自分に投票よ。

 はっきり言って無効だけど。

 もう意味ないわね」と、

言うと、

 アスカ、永久以外は大笑いする。

 張本人のくそた自身、

 ウケたと勘違いして笑っている。

 「では、問題の最後の1票は、えー」と、

 もとこが一呼吸おいた瞬間、

 アスカはほっとし、

 永久は心臓が破裂しそうになった。

 「え、失礼。ゴホゴホ」

 もとこはわざとらしくじらす。

 「お姉ちゃん、

 心臓に悪いから意地悪しないで、

早く発表しなさいよ」と、

 もとめが言うと、

 もとこは、

 「本当、気の毒でむせたのよ」と、

 訳のわからない言い訳とも、

 意地の悪い言い方とも言えることを言って、

 「あ」と、

言って、

 またもとこが

 「ゴホゴホ」と、

言った。

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