274/617
「次は各部屋の中を探せ4」
「他は?」
アスカに囁かれて、
木太郎はまたドアに耳をあてた。
「...」
木太郎は人差し指を口にあてる。
「じゃあ、正面の部屋に隠れていたのか?」
おちたが木太郎の様子を見て、
ホウセイの耳元で囁くと、
「先に207号室、確認行った方がいいんじゃないか?」
と
おちた、アスカ、アユメの順に
その耳元で同じように囁く。
「どうしてよ?」
アスカが首を傾げながら、
ホウセイの耳元で囁き返すと、
「そうすれば、安心して、
ゆっくり、この部屋の様子を窺えるだろう」
「ああそうね」
アスカがホウセイの耳元に囁き返すと、
ホウセイは木太郎の耳元で同じことを囁き返した。