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「騙した犯人は?」



 「騙された?どういうこと」

 アスカが訊くと、

 ホウセイが慌てて口を押さえたが、

もう遅かった。

 「アスカちゃんの言うとおり、

 アレおちたの演技だったんだ」

 ホウセイがごまかそうとする前に、

 木太郎がアスカに訊かれて

正直に答えてしまったからだ。

 「でも、死んでるじゃない」

 アユメがもとこの死体を指さすと、

 「だから、騙されたんだよ。

 おちたが可愛そうだ」

 ホウセイが、

 少し震えているおちたの方を見ながら言う。

 「ちゃんと説明してよ」

 アスカのきつい言葉に、

 「わかったよ。

 実は、あの後、

 俺たち5人は考えたんだよ。

 多分、

 多数決になったら、

 もとめ先生はもとこを殺す方に味方するって、

 そこで、

 どうにか殺人だけは防げないか?

 考えたんだ」

 木太郎がそこまで話すと、

 「俺が悪いんだよ。

 多分、

 もとめ先生が殺すということになるだろうから、

 その前に、

 こっちで殺してしまえば、

いいって提案したんだ。

 そうしたら、

 おちたが手を挙げて、

 俺がいざとなったら、

 その役引き受けると言ったんだ。

 それで、

 チウメちゃんが演劇部だから、

 演劇用のおもちゃのナイフなら護身用に持ってきた

と言ったので、

 チウメちゃんとレイカちゃんが

チウメちゃんの部屋に行って、

 そのナイフを持ってここに戻ってきたんで、

 それを使うことにしたんだ」

 ホウセイが木太郎の説明の途中から、

 いかにも自分が悪かったという顔をして説明する。

 「それじゃあ単純な話しじゃない。

 レイカとチウメが騙したのよ?

 それしか考えられないんじゃない?」と

 アユメが、

 ホウセイが考えていたことと同じことを指摘した。


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