「もとこの弁解を防ぐか?」
「それより、
木太郎くんとおちたくんだけじゃ心配だから、
早く行ったら」
と
ヒトメが言うと、
アユメが
「もとこが言い逃れできないように、
作戦たててから行った方がいいでしょう」
と言うと、
アスカが
「それより、
もとめ先生と先に話したら」
と言い、
意見が別れる。
「やっぱり、
あの二人ともとこの方が心配だよ。
もとこの言い逃れなんて、
無線機をうまく使えばどうにでもなる」
と
くそたが言ったので、
8人はもとこの部屋へすぐ向かった。
もとこの部屋に行くと、
木太郎とおちたは座り込んだまま居眠りしていて、
もとこが必死にロープをほどこうともがいていた。
「やっぱり、こいつら」
と
くそたが二人のおでこを叩くと、
慌てて目を覚ますと、
木太郎とおちたはみんなが来ているので、
びっくりしていた。
「もう少し、
遅ければ、
もとこにやられていたかもしれないぞ。
もっとちゃんと見張りをしろ」
くそたは二人を怒鳴った。
くそたは、
バカ力で、
もとこをもっときつく縛り直した。
「これなら、
もとこでもほどけないだろう」
くそたはにやりと笑った。