「もとこの処刑をどう防ぐか」
「でも、そうなったら、
もとこ先生殺されないか」
ホウセイが言う。
「自業自得だろう」
「でも、俺たちまで犯罪者だぞ、
このボイスレコーダの声は俺のだし」
「そうか!
まだ、
殺人を犯してないわけだからなあ」
木太郎も首を捻る。
「一番いいのは、
もとこ先生を縛り上げて、
自首させて後は警察に任せることだ」
ホウセイがそう言う。
「それもそうだなあ」
木太郎が同意する。
「自白するかなあ」
「それより、
みんな黙ってその方法で納得するかなあ」
木太郎とホウセイは考え込んだ。
そこへ、
おちたがいきなり入ってきた。
「ウンコにしては長いからなあ」
おちたはまだ事情を知らないので、
二人でさぼっていると思って、
笑っていた。
「バーカ、
3人も抜けたら目立つだろう。
今、真剣な話しをしてるんだぞ。
俺たちの命がかかっているんだ。
それだけじゃなく、
殺人を俺たちの仲間がやるかもしれない」
木太郎はそう言うと、
おちたにボイスレコーダーを聞かせながら、
事情を話した。
「大変じゃないか。どうすんだよ?」
おちたは頭を抱えた。
「だから、考えてるんだって」
木太郎は鼻をほじりながら、
そう言った。