表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/617

「チクりたいおちたと止めるくそた」


 

 「じゃあ、もとめが戻ってくるまで、

 あたし、露店風呂入ってくるわ。

 みんなも入る」

 もとこが言うと、

 女生徒は

 「今は結構です」

と言うと、

 「そう、また入ってもいいのよ」

 もとこは言うと、

 着替えも持たずに一人で露店風呂へ向かった。

 「また、入る気かしら」

 アユメがつぶやく。

 「俺、

 ちょっともとめ先生のとこ行って来る」

 おちたがそう言って、

 走っていくと、

 くそたが慌てて追いかける。

 「待てよ」

 くそたがおちたに声をかける。

 「何故止めるんだ」

 「例の整形デブのこと、

 もとめ先生にチクる気だろう。

 下手に話すと喧嘩になるぞ」

 「チクるって、

 そうじゃなくて確認に行くだけだよ」

 「さっきのやりとり見てわかったんだろう。

 もとこ先生の嘘だって。

 多分、みんなもそうさ。

 だから、

 わざわざチクる必要ないって」

 「チクるんじゃないって」

 「まあ、いいや。

 いちいち確認しないでいいよ。

 知らぬが仏とも言うだろう」

 くそたらしくないことを言う。

 「うーん、でも」

 「よーし、それじゃあ。

 俺の部屋にみんなを集めて意見を聞こうじゃないか。

それなら、文句ないな」

 「ああ」

 おちたは納得していないが、

くそたの勢いに押されて渋々うなずいた。


 

 くそたとおちたは食堂に戻ると、

 「ちょっと、

 ここでは話しが出来ないことで、

 みんなと相談したいことがある。

 悪いが俺の部屋に集まってくれ」

 くそたが言うと他の生徒は

うすうす感づいていたのか、

 黙って頷くと、

 くそたとおちたについて行った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ