BADEND「好奇心と改悛」おまけ
「女の意地」に続くBADENDです。一応載せましたがたいした内容ではないので、スルーください。
抜け出した木太郎は笑いながら、
自分の部屋に戻ろうと思ったが、
問題の夜の207号室が気になって、
見に行こうと2階へあがっていった。
すると、
207号室の手前のもとこの部屋が少し開いていた。
もとこがしっかり閉め忘れたのだ。
木太郎は周りを見回すと、
もちろん、誰もいないので、
そっともとこの部屋に入った。
中は黒ずくめで、
しかも、
今回はもとめの写真にナイフが刺さっていたので、
びっくりした。
そのとき、
「もとこさま、もとこさま、オオシマでございます」
との声がテーブルの上にあった無線機から聞こえて来た。
「ゴホッ」
と
木太郎がセキのフリをすると、
「お嬢様、大丈夫ですか。
私よく考えたんですが、
やはり、
殺人はよろしくないと思います。
もとめ様を憎むお気持ちはよく理解できますが、
そのために、
生徒さんまで犠牲にするのはおやめになった方が
よろしいかと思います」
と
オオシマは木太郎が腰を抜かすようなことを言ってきた。
そのとき、
木太郎は地下室へ行く隠し扉に、
何故、
ガムテープが貼ってあったのか理由を理解した。
「そうね」
と
木太郎はわざと女のような声をして言うと、
「わかっていただけましたか」
と
オオシマはすごく喜んでいたようだった。
「明日呼ぶまで一切連絡しないように」
と
また木太郎は女っぽい言葉で言うと、
「そうですね。
気づかれたら、やばいですからね」
と
オオシマはマヌケなことを言ったので、
「誰かに聞かれたら困るから」
と同じような声で言うと、
「かしこまりました」
と
オオシマは言った。
びっくりした木太郎は、
対戦に夢中のもとこともとめの目を盗んで、
まず、
ホウセイを呼び出して、
すべてを話した。
ホウセイも、
腰を抜かしそうになったが、
このままではやばいので、
今度は、
木太郎が戻って、ホウセイが永久とその場を離れた。
こうして、
生徒が順に抜け出して、
もとこの計画を全員が把握した。
そして、
もとこの後にしりとりの強い木太郎やヒトメが座り、
もとめにサインを送って、
結局、
もとめが勝利した。
もとこは凄く悔しがったが、
もとこが負けると
「もう時間はとっくに過ぎてますよ」と
ホウセイが言って、
嫌がるもとこを207号室に強制的に連れて行き、
外から鍵を閉めて閉じこめた。
その後、
もとめにすべての事情を話した。
もとことオオシマの処分は、
もとめにゆだねられることになった。
もとめは、
もとこのフリをして、
無線機でオオシマの真意を試すつもりで、
「やっぱり、実行よ。早くきなさい」と
それだけ言った。
オオシマは少し考えいたのか、
すぐ返事はしなかったが、
結局、
オオシマは
「かしこまりました。
お嬢様に従います」
と
答えてしまった。
もとめは、
「じゃあ、
あんたはそこで餓死しなさい」
と言うと、
無線機の電池を抜いた。
生徒たちから、
合宿の最終日に、
もとこがオオシマと駆け落ちしてどっかに行ってしまったため、
生徒たち全員が歩いて帰る他なかったというクレームで、
学校は生徒たちの親への謝罪に追われたという。
また、幸い、屋敷がその後使用されることもなかったので、
もとめたちの幼稚な犯行は一生バレずに済んだという
(終)