「姉妹対決1回戦」
「じゃあ
3回負けた方が207号室に今日泊まるのよ。
いいわね。
じゃあ、最初、もとめから言う。
それとも私から、
もとめ、あんた決めていいわよ」
と
もとこが言うと、
「じゃあ、私から言わせてもらうわ」と
もとめが言う。
「どうぞ」
「じゃあ、なつやすみ」
「や、か、そうね。やきにくや」
と
もとこが言うと、
「何か先生らしくないよ」
と
木太郎が腹を掻きながら大笑いする。
「しー」
と
ホウセイに軽く頭をはたかれる。
「に、ね。にんきもの」
「あんた、少しは強くなったわね、
き、か、きんけんや」
「もとこ先生、
何とかやが好きだね」
と
また、
木太郎がしゃべると、
今度はくそたに頭を思いっきり叩かれる。
「いてー」
皆お笑いする。
「け、ね。けんちくや」
と
もとめがマネをすると、
木太郎は必死で笑いをこらえている。
「マネっ子ね。
ち、か。じゃあ、ちょうせい」
「いいの?」
と
ヒトメが言うと、
「真ん中じゃなきゃいいのよ、
おバカ」
と
今度はヒトメはアスカに言われる。
「う、ね。ねんきんか」
「やの次は課か」
と
ホウセイが小声でつぶやく。
「き、か。きょうかい。
チャペルの方よ」
「これは意外に長くなりそうだな」
と
永久が小声で呟く。
「う、ね。うんそうや」
「また、屋か」
と
木太郎がこらえきれず、
大笑いして、
また、くそたに叩かれた。
「そ、か。そうかいや」
木太郎はもう笑いがこらえきれなくなり、
「あの、僕席はずします」
と
小声で言って、
自分の部屋に戻って行った。