「ゲーム再開」
「じゃあ、私からいっちゃうわ」
と
もとめが言うと、
皆しょうがなく頷く。
「じゃあ、
トイレの側で何かを見たおちたくん」と
もとこは意地悪く質問する。
木太郎が
「トイレの側でおちたは何を見たんだ」
と
つぶやいて口を押さえる。
もとめはうつむき、
おちたはトイレ?と首を傾げる。
「イジメ、
イジメの得意なもとこ先生」
と
おちたは言って、
しまったと思った。
「おちたくん覚えておくわよ。
嘘、冗談」
しかし、
もとめの目はあやしい。
「ジゴク、ジゴク行きかももとめ」
と 笑って言う。
「うーん、ゴジラ。
ゴジラに似ているくそたくん」
「ひでえ」
「ゴリラよりいいじゃん」
と
木太郎が言うと頭をはたかれる。
「ジか、ジコク、
デートには遅刻しそうもないチウメさん」
「誰がくそたとデートすんだよ」
と
言いかけて
木太郎は慌てて口を押さえる。
「コオリ、
コオリのように冷たそうな永久くん」
「俺、冷たい?そんな。
オトコ、
なんだかオトコ嫌いみたいなアスカさん」
「あら、何でわかったの?
トンマなヒトメ」
「ブー」
「あー油断した。でも、いいわ」
207号室行きがないので安心している。
しかし、
「207号室行きがないのは今日までよ。
明日はもうリセット」
と
もとこはそう言うと、
にやりと笑った。