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「もとめ再びピンチ」

 

 「がーん」

 もとめが

 もとめがシャワーを浴びて、

 着替えようとしたとき、

着替えるものが水浸しになっていた。

 下着は各6枚、

 Tシャツも各6枚、

 黒いワンピースも6枚用意してきたのだが、

 今日の夕食前、

 もとこに

 「帰った後、洗濯するもの出して」

と言われたので、

 今日と明日の分以外、

全部もとこに渡してしまったのだ。

 そして、

 今、浴槽の横にさっきまで来ていたのと、

 新しい着替えを置いておいたら、

 浴そうの脇のビニールシートに隙間が出来ていて、

 置いておいた着替が

全部水びたしになってしまったというわけだ。

 まさか、

 着替えを取りに行こうにも、

 食堂から見えるので、

 すけすけの黒いネグリジェに着替えて、

 姉の部屋まで行くわけにはいかないし、

 濡れた着替えのまま食堂に行くわけにはいかないからだ。

 もとめは

身体にバスタオルを巻いたままの姿で途方にくれていた。



 「あの子ドジだから、

 慌てて走って行って、

 転んで、

 頭でも打ってるんじゃないかしら、

 いくらアレでも遅すぎるわよね」

 「ウォシュレットがないから、

 お尻をシャワーで洗ってるじゃないですか」

 おちたが言うと、

 「あんたそうなの」

 もとこが訊くと、

 「えっ?違うんですか」

 おちたが驚く。

 二人がそんな呑気な話しをしながら、

 もとめの部屋に向かっていることを

 もとめが知るはずもなかった。


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