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「最後のゲームの前に」


 「じゃあ、

 コンテストも無事終わったことだし、

 ビリを決定するためのゲームをやりましょうか」

 もとこはにこにこしながら言う。

 「あのー、

商品券はいつもらえるの?」

 「そうね。それ大事ね」

 「えー、

 私木太郎が合宿から戻りましたら、

 我木太郎邸でお口に合うかわかりませんが、

 夕食と共にお渡し致します」

 「わー、凄い。

 木太郎くんのおじいさまは大臣で、

 お父様は議員なんでしょう」

 やっと自由にしゃべられるようになったヒトメが

羨ましそうに言う。 

 「そうだ、木太郎。

 夕食会は全員参加にしよう」

 ホウセイが言うと、

 「いいね」

 おちたも笑って言うと、

 みんな拍手する。

 「私フランス料理がいい」

 「俺は焼肉かな」

 「俺はハンバーグ」

 「おちた、せこいぞ」

 みんな楽しそうに笑う。

 「わかりました。

 私木太郎、

 とにかく、

 がんばらさせていただきます」

 木太郎は鼻をひくひくさせて言った。

 すると、

 ヒトメが

 「もとこ先生が入れ替えたの誰の写真だっけ」

 小声でアユメに訊く。

 「えーと、優勝が2番のアスカ、

 で、

 入れ替えたのが3番でチウメのよ。

 私は6番。

 忘れたの?」

 「へへへ、

 で、チウメ怒ってないみたいだけど、

どうして?」

 「最初から優勝する気がないし、

 多分、

 もとこ先生のインチキだ

と木太郎くんもわかったから、

 両方優勝にしたのよ。

 だから、

 いずれにせよ、

 チウメはダメだったのよ」

 「そういうことか、頭いい」

 「おバカはあんたよ」

 「何、

 ヒトメとアユメでこそこそ話ししているのよ」

 アスカが小声で言うと、

 二人は舌をぺろりと出した後、

口をつぐんだ。



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