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「合宿日当日」

 合格した生徒たちが正門前で待つ。

 

 一番乗りのホウセイと木太郎はあくびの連続だ。

多分、興奮して眠れなかったのだろう。


 くそたは携帯ゲームに熱中している。 

 アユメとヒトメは何か楽しそうにおしゃべりをしている。


 おちたはくそたがやってるゲームを覗いたり、

周りを見渡したりと落ち着きがない。


 チウメはなにかびくびくしているようだ。

 

 レイカも落ち着きなく周りをきょろきょろしている。

 

 だが、アスカと永久は現れない。


 集合時間の1分前、自分のスタイルの良さを誇示するかのように

白のノースリーブにショートパンツの格好でアスカが現れる。


 テレた顔で最後に現れたのが永久だ。

 皆の目が点になる。

坊主頭に眉毛を半分剃り、

ジャージ姿でいかにも田舎者のアンちゃんって格好で登場したからだ。

 もちろん、永久には考えがあったのだが、

やはり皆の冷たい視線を浴び、

恥ずかしいようだ。

 

 その時、

時間をはかったようにマイクロバスが正門前に到着する。

 そして、

扉が開きやさしい感じのおじさんがバスから降りて来ると、

 「おはようございます。

今回皆様のお世話をさせていただくことになりましたオオシマでございます。

よろしくお願いします」

と丁寧に頭を下げて

「席はたくさんありますからご自由にお座りください。

ゴールデンウイーク期間中で渋滞も予想されますが、

なるべく裏道を走りますので、

3・4時間程度で到着すると思いますがお手洗い等なにかありましたら、

お気軽にお声をかけてください」

と言うと、生徒を乗車するよう誘導する。


 そう言われた瞬間、木太郎とホウセイが真っ先にバスに乗り込む。


その後、アスカ、アユメ、ヒトメ、レイカ、チウメくそた、

おちたの順でバスに乗る。

 バスが走り出すと木太郎とホウセイ、

アユメとヒトメが何か話している他はおちた以外は各自黙っていた。

おちたは誰にも相手にされないにもかかわらず、

一言づつ声をかけて周り、

最後はくそたが熱中するゲームを覗きこんだり、

四美将とレイカの顔を眺めたり、

勝手に持参したデジカメで写真を撮ったりと

相変わらず一人だけ落ち着きはなかった。

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