「悩む木太郎と視線」
優勝者と準優勝者は問題ない。
問題はビリだ。
はっきり言って、
ホウセイたち男子全員の意見が一致したとおり、
0票の1番と5番は、
もとこともとめのどちらかだ。
そこまでは間違いない。
実際、
二人とも視線がかなりきつい。
大胆さだと1番がもとこのようで、
肌の若さだと1番の方が若い。
しかし、
ここでビリに、
もとこを選んでしまうと後々困る。
どちらも、
私以外にしてね
という視線を送ってくるのはよくわかっていたが、
当たり前だが、
番号のヒントがわかるような
はっきりしたサインは送ってくれない。
ホウセイは、
1番がもとこで5番がもとめだと言っていたが、
他は逆の意見だった。
ホウセイの意見のように、
もとめにお尻を出す大胆さがあるか
という点ではお尻を出した1番が
もとめだというのは疑問だった。
しかし、
肌の若さでは1番の方が明らかに若そうで、
そうなると、
1番もとめ、
5番もとこ
ということになる。
しかし、
そんなに二人の歳は離れていないし、
ケアやストレスの差かもしれない。
だとすると、
やっぱり、
ホウセイの意見も捨てがたい。
木太郎はそう悩んでいた。
「木太郎、さっさと決めろよ」
と
くそたが催促する。
よし!
木太郎は覚悟を決めた。