「おしゃべりヒトメと結果発表」
「とんだハプニングで、
長い間中止しておりましたが、
無事、
ヒトメちゃんも笑顔で復帰したので、
結果発表再開しますよ。
ちょっと時間がたったので、
これまでの中間結果を。
え、3番、4番、6,7番角1票の計4票です。
今のところ、
全員にチャンスありですよ。
では、行きます」
「ドキドキしちゃう」
「ヒトメ、しゃべるな、おバカ」
「ごめん」
「そのくらいいいじゃない」
と
アユメに怒られたヒトメをアスカが擁護する。
「うん?
3人とも裸で吊されたいの」
と
もとこが睨むと静かになる。
「何か痴情のもつれがあるようですが、
続けます。
えー、6番です。
おめでとう。
これで 5票開票ですが、
6番さん優勝に近づきましたよ。
えー、次行きます。
えー、7番です。おめでとう。
やはりエロイのが強いのか。
まだ、
1番、2番、5番はいませんねえ。
時間が押してきましたので、
もうゲームがないということになれば、
207号室行きですね」
と
ホウセイが意地悪く言う。
「えー、そんな聞いてないよー」
と
またヒトメがしゃべる。
「アスカさん、
そのおしゃべり王女口を塞いでおいて」
と
もとこが言うと、
アスカが嬉しそうに頷き、
ヒトメの後ろから抱きつき、
ヒトメの口を塞ぐ。
ヒトメの抵抗する姿とアユメの視線が鋭いので、
木太郎は下を向いて笑いをこらえている。
「はい、
おしゃべり王女はおいておいて、続けます。
えー、2番です。
正統派美脚に初投票ですね。
えー行きます。
続いてまた2番、
これで、
全8票で2番、6番、7番が2票で並んでいます。
大接戦です。
しかし、
1番5番ゼロ票です。
この時点で、
このふたつの番号の方は単独優勝はありません。
逆に地獄行きが見えてきましたよ」
と
ホウセイが笑って言うと、
明かに動揺している人間がいることに
ホウセイは気づいた。