「やっと戻ってきた」
「それにしても、みんな遅いなあ」
「もう飽きてきたよ」
数十分たつが、女子たちは現れない。
「見てこようか」
と
おちたがそう言ったとき、
もとこ、もとめ、レイカ、チウメ、
そして、
キレイに化粧し直されたヒトメを挟むように
アスカとアユメが現れた。
「ごめんなさいね。痴情のもつれで」と
もとこが笑って言うと、
レイカとチウメも笑う。
「私は無実です」
と
ヒトメがしゃべると、
「せっかく可愛くしてあげたのに、
また、ハンカチ王女になりたいの」
と
アユメが言うと、
ヒトメは慌てて口を閉じる。
「いいのよ。別にしゃべっても」
と
アスカがヒトメを擁護すると、
「ヒトメに媚びを売っても無駄よ」
と
アユメはアスカを睨む。
「何よ」
「さっき、もう喧嘩しないって言ったでしょう。
今度、喧嘩したら、3人とも坊主にした後、
素っ裸にして、
その辺につるし上げるって言ったでしょう」
と
もとこが3人を睨みながら、強い調子で言うと、
3人ともうつむいた。
「さあ、おバカというよりエロ女3人は放っておいて、
続けましょう」
「私は違います」
と
またおしゃべりヒトメがしゃべると、
「うるさいわね、
あんたのおしゃべりがもとなのよ、
だから、あんたも同罪」
と
もとこがそうぴしゃりと言うと、
ヒトメはおとなしくなった。