「ラストコンテストの結果発表2」
「えーまずは、優勝候補かもしれない、4番です。
おめでとう!」
相変わらずのホウセイ流だ。
しかし、
ヒトメがしゃべれないので、
少し盛り上がりに欠ける。
「次はこれも優勝候補かもしれない7番、
おめでとう」
女子たちはまだ表情にでない。
「さあて、次も優勝候補かもしれない3番、おめでとう、
ここまで大接戦まだ複
数票はありません」
「では、行きます。これも優勝候補かもしれない6番。
おめでとう、見事に割れてますね」
「ケツじゃないんだから」
と
木太郎が冗談を言ったが、まったくうけない。
どうやら女子陣は今度は無口かつポーカーフェイスで通すことで
決めてるみたいだ。
「えー、ヒトメさんよだれがひどいですよ。
アユメさんふいてください。
あれ、ハナクソも見えますよ」
と
ホウセイがチャカすと、
ヒトメが耐えきれず動きだしたところで、
椅子から転げ落ちてしまった。
そして、ヒトメは顔から転んだので、
鼻をぶつけてしまったらしく鼻血を出していたので、
その顔にみんなは大笑いしてしまった。
すると、ヒトメの目から涙がこぼれ落ちた。
「あー、ヒトメちゃん可愛そうに、
だから仮面にしておけばよかったのに」
と
木太郎は笑いをすぐ抑えてそう言った。
アユメは慌てて、ヒトメを抱き起こすと、
顔を拭き、ハンカチをはずすと、
「ちょっと、ヒトメを部屋に。ごめん、ヒトメ」
といいながら、
泣いているヒトメをヒトメの部屋に連れて行ってしまった。
「ヒトメ!」
と
アスカも何故かその後を追いかける。
「とんだハプニングですね。
しばらく中止しましょうか。
そうだ、先生、その間、今呼ばれた番号を
もう一度再現してくれませんか」
と
ホウセイが言うと、男子陣は拍手した。