「ラストコンテスト2」
「先生、デジカメはどこですか」
と
ホウセイが訊くと、
もとめはいつの間にか
テーブルの上にノートパソコンを置き、
指をさして、
「今回は、
この画面でみんなで見ながら、
その後、投票してもらいます。
面白いでしょう。
それにデジカメより画面も大きいので、
余計わかりやすいでしょう」
と
もとめはにやりと笑うと、
パソコンを起動して、
「紹介は私が言うから、
ちゃんと番号をチェックするのよ。
それから、
アユメさん、
ヒトメさんの口に猿ぐつわをかましておいて」
と言う。
「えー、マスクじゃだめなの」
「当たり前でしょう。
今だって、
余計なおしゃべりしたでしょう」
と
アユメは言うと、
ハンカチを二つ使って、ヒトメの口を塞ぐ。
「あー、ハンカチ王女だ」
と
木太郎が言い返すと、
みんな大笑いした。
「じゃあ、
ハンカチ王女も静かになったことだし、行きましょう。
えー、
これから7つの写真を順番に3回お見せします。
男子一人2票づつ投票してください。」
「ビリの罰はどうします?」
と
ホウセイが訊くと、
「そうねえ。
今夜はまたゲームもやりたいから、
今回のビリとゲームのビリの人が罰ゲームやって、
負けた人が207号室にしましょう。
女子が少し不利ですけど、
賞品もらえるからいいわよね」
と
もとこが言うと、
女子たちは頷く。
「じゃあ、
ビリが同点の場合は
私木太郎が選びますので、
恨まないでください」
と
木太郎が言うと、
みんな頷いた。