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「女子たちの写真選び」
女子たちは夕食の準備を終えると、
もとこの部屋に集まって写真選びをしていた。
「なんだ。
先生、ノートパソコン持っていたんだ。
早く言ってくれればいいのに」
と
アスカが言うと、
「これは最後の夜用に秘密にしてたのよ。
今日のコンテストはこのPC上に全員いるところで、
写真を発表するの。
どう、面白いでしょう」
ともとこが言う
と、
「はい、でも、ヒトメがバカだから、
発表中にバレないかなあ」
と、
アユメが言うと、
「そこまでバカじゃないわよ。
私は黙ってます。
そうだ、マスクしていくわよ。
それなら、文句ないでしょう」
と
ヒトメがアユメを睨みつけながら言う。
「それより、早く写真選びなさい。
紹介は私がやるから」
と
もとこがにこにこして言う。
「わーい。
でも、賞品は何かなあ。
ケーキとかかなあ」
と
ヒトメが言うと、
「せこー、
せめて1万くらいのものはねえ」
と
アユメが言うと、
「私は優勝するだけで満足よ」
と
アスカが言うと、みんな笑った。
果たして、
この話はこのまま
うまくハッピーエンドで終わるのだろうか。