「もとめまたまたバカを晒す」
「あんたね。完全に生徒にバカにされてるわよ。
笑いもでなくなちゃったじゃないの。
どうふざけてもそれはないでしょう」
もとこが怒ったように言うが目は笑っている。
「あのー、動揺しちゃって」
もとめは言い訳する。
「じゃあ、ここでおバカのために休憩しましょう」
もとこが言うと、
「何か飲み物持ってきます」
と
レイカが言うと、
「俺、コーラ」
と
木太郎が鼻をほじりながら偉そうに言うと、
「僕も」
と
おちたが言う。
「コーラ以外の人」
と
レイカが言うと、
他は全員手を挙げる。
「私、ジュース」
と
ヒトメが言うと、
「俺も」
と
くそたが言う。
「他は」
「ジュースでいいわよ」
と
もとこが言うと、
「じゃあ、コーラ二つと他はジュースね」
と
アスカが言って、レイカと二人でキッチンへ行く。
「こういう時にオオシマがいるといいのにねえ。
どこいっちゃたのかしら」
と
もとこが言うと、
「落とし穴に落ちているじゃないですか」
と
アユメが言う。
「もとめと違って、
そんなバカじゃないでしょう。
暇だと思ったのか、
何か忘れ物でもして一回帰ったのかもね」
やっと、
もとこもオオシマの心配始めたように見えた。
「もとめ、何ぼさっとしてるの。
チャンスをあげたんだから、
今のうちに、考えておきなさいよ。
もし、次負けたら、
今日、明日だけじゃなく、
最終日も207号室行きよ。
いい、1回くらいは勝ちなさいよ」
「はい」
もとめは、
自信なさそうに小声で答えたのだった。
(続く)