表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/617

「ピンチのもとめ」


 「タですね。タイセイ」

チウメが言う。

 「どのタイセイ?」

 もとこが訊くと、

「制度の方です」

 「わかったわ。セね。セイケイ」

 もとこが言うと、

 木太郎が先に笑い出し、

その後、永久を除くホウセイたち男子陣が笑い出す。

 女子たちはうつむいている。

 もとめは何故笑っているか。

 理解できない。

 「もとめの番だからって笑わないの。

 今度はがんばるのよ。

 もとめ、

 今度間違えたら、

 本当におバカよ」

 もとこの意地悪攻撃が続く。

 「ケですよね。ケイケン、ええーまだよ、

ケイケンダン。わー」

 もとめは頭を抱える。

 「あんたねえ。

 ケなんて一杯あるのにもう」

 もとこが言うと、

 木太郎が腹を抱えて笑っている。

 くそたも蹴りを入れたいが

自分は笑いを抑えるので一杯だった。

 「もう3回で終わるなんて、思っても見なかったわ。

 それに、

 もとめが負けるなんて。

 もとめあんたは風呂にでも入って頭をクリーンにしてらっしゃい。

 私達はまだゲーム続けるから」

 もとこはもとめにわざと呆れた顔で言うと、

 もとめは

 「すいません」

と言うと、逃げるように部屋に戻る。

 「ごめんなさいね。もとめはちょっとだけおつむの方が」

 もとこはそう言って、

 右手をパーの形にして、

 また、

 木太郎たちを笑わせる。

 「さあ、今度はこうしましょう。負けた人が抜けて行って、

最後に残った人には私がご褒美をあげるわ。どう」

 もとこが言うと、

 「先生、私は、何時に207号室に行けばいいんでしょう?」

 アユメが質問する。

 「そうね。もとめがすぐ負けたから、

まだ、時間がたくさんあるからゲームが終わって

お風呂に入ってからでいいわよ」

 もとこがやさしく言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ