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破軍のヘルメシヤ  作者: 三重野 創


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あきらめたら、そこで日本終了ですよ

「雲水先生・・・!」

 ススムが居残りで特訓を受けている。


「熱心な事じゃな」

 ススムの拳撃を次々と受け止める雲水翁。


「まだまだです!」

 道着はすでに汗まみれである。


「ふむ、ミドルかの」

 ススムの拳が止まった。


 ススムは決して口にしないが、ミドルに大きく水をあけられたと感じている。


「師匠にはなんでもお見通しですね」

 戦闘力的にはさほど大きな違いがあるわけではない。ただ、ミドルには瞬間的な爆発力がある。


「あやつも最初は箸にも棒にもかからんひよっこだったんじゃよ。ここに来てからは修行に明け暮れておるがな」

 ミドルもススムも雲水から工学的サージカルオペレーションを受けている。


「みたいですね。今からは想像も付かないですが」

 雲水の門を叩く前は、ミドルはススムに敵わなかっただろう。


「ミドルの良いところはな、疑問に思ったことをなんでもすぐやってみるところなんじゃ。まあ、あまり頭で考えるのが得意ではないからの」

 ススムは学があるだけに事前に予防線を張ってしまう。


「そうですね。ぼくもあいつのそういうところは見習わないとと思っています」

 好敵手はお互いに遠慮し合う関係では無い。


「ススムの長所はそれじゃぞ。ミドルは頭に血が上りやすい。ドゥニア・ゲランガンの決勝も褒められたものではない」

 あの試合に関しては、ミドルに恩があるススム。





(ウィリー・・・)

(うん。ススム、遅くまで頑張ってるわね)


 ススムは気が昂ぶっているのか、まんじりともせず躰を痛めつけている。


「アーミー、もうその辺にしたほうがいいんじゃない?」

「そうよ。もう夜も遅いわ。躰を労るのも武術者の務めよ」


「いや、もう少しで何か掴めそうなんだ。まだぼくはやるよ」

 ススムはいま感じた気持ちが、惨めさだとは思いたくなかった。


「そう? ならいいけど」

 ウィルとキョウコは卍の館へ消えていった。卍の館は、外観が本当に卍の形状をしている。


(才能無ぇやつがあきらめよくて、何が残るってんだよ!)






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