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破軍のヘルメシヤ  作者: 三重野 創


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山は生きますか

 ミドルたちの通う七星中学から、雪化粧の鈴鹿山脈がよく見える。ウィルもハローデンからの留学生として、ミドルたちと机を並べることとなった。


「ここは空気が美味しいわね!」

 ウィルもすっかり北伊勢がお気に入りになった。


「いやあ賑やかになるな、この学校も」

 ミドルもススムも、ウィルの転入は大歓迎である。


「普段はあそこで修行してるのよね」

 雲水仙人の八角堂は、鈴鹿山脈の五大所山にある。


「ええっと・・・」

 鈴鹿山脈は主だった山が21峰あり、登山家でもなければすぐには答えられない。


「なんだよ、いつもいるとこなのに分からないのか」

 ススムがミドルにマウントを取る。


「藤原岳はすぐ分かるんだけどな」

 石灰石が山の形が変わるほど採掘されているので、目印になりやすい。


「稜線を映すと、山の名前が表示されるアプリがあるんだぜ」

 自分の位置情報を知らせてスマホカメラを山脈にかざすと、いままで漠然としていた山の名前が、分かるようになる。ミドルは磁気体質でスマホが壊れてしまうので、雲水翁のデュエルリングを使った。



「うおっ、すごいなこれ!」

 ミドルは学校の教科書より、こういうことなら吸収が早い。


「雲水翁が言ってたわね。鈴鹿山脈を尾根伝いに踏破しろって」

 実際には、とても通れない箇所もあり、ルートを外れることになる。登山を舐めてはいけない。フィクションだからこその、翁の発言である。


「尾根歩きはさえぎるものが無いから、見晴らしは最高だぜ」

 屋上の手すりにもたれていたススムが、身を起こす。


「雲水のじっちゃんが言ってたけどさ、マナエネルギーってこうして山とか川とかそういう自然のモノから吸収すると、武道の腕前もメキメキと上達するって話だったな」

 そのためには、山の名前も把握していた方が、意識が同調しやすい。


「意外とロマンチストだな、お前は」

 ススムがからかう。だが、道ゆく人に、"そこのあんた、助けてくれ"と、頼むより、名前で呼べれたら、助かる確率は上がるだろう。


「それで言うなら、星座もそうよね。星の力をパワーに変えれたら、強くなれるし、幸運体質になるんじゃないかしら」

 科学の世界で、こうした内容の専門用語があるのかは不明だ。


 北辰は、多くの武人たちにも信仰された。北極星と北斗七星を背負って闘えば、負けることはない、と。

 そして、どんな災いもはね除け、健康で長寿をまっとうできると信じられた。

ミドルの守護星は、北斗七星の剣先に輝く、破軍星である。





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