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破軍のヘルメシヤ  作者: 三重野 創


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サーサパリラの賑う季節

「よし、次はオレの出番だな」

 意気揚々とリングに上がるススム。


「負けるなよ~!」

 ミドルがセコンドで焚き付ける。


 ススムの相手は屈強な大男、タイタス・アンドロニカスであった。ススムはワン・ツーを高速で繰り返す。


「なんだなんだ、このちびっ子どもは」

 タイタスは拍子抜けしている。


「ダンナ、あんまりみくびらないほうがいいぜ」

 ミドルがタイタスに忠言する。

「おぼえておこう」


"はじめ"の号令が掛かると、タイタスがススムめがけて拳を振り下ろした。一瞬で終わったかに見えた。だが、その拳をススムは両手で受け止めた。


「力勝負なら負けないぜ!」

 ススムが片腕を捉えてひねり倒した。


「この俺が尻餅だと・・・!」

 タイタスは驚きを隠せない。


 大男は起き上がり、一息ついた。

「ファイト!」

 レフェリーが促す。


 タイタスは右手で思いきりススムの左頬をはたいた。休む間もなく右頬、そしてまた左頬を平手打ちした。


「ススム!」

 ミドルが思わず声を上げる。ススムの鼻から血がしたたり落ちる。


「どうした? この程度で脚に来たか、茶坊主?」

 身長差は優に50センチを超えている。小兵のススムではダメージも相当だろう。


「オレを、オレを舐めるなよーーっ!!」

 見下ろしていたタイタスの顎を、ススムが蹴り上げた。柔軟のたまものである。

タイタスの巨体がマットに着く前に、ススムが飛び上がって土手っ腹に膝を突き落とした。


「ぐはあーっ!」


(アイツは怒らせるもんじゃないな・・・)

 ミドルはススムに畏怖を憶えた。


 タイタスはテンカウントでも起き上がらず、ススムに軍配が上がった。




「はい、ごくろうさま」

 顔面が腫れ上がったススムを、ウィルがいたわる。


「いたた!」

 傷は男の勲章だ。


「ほれ、ススム」

 ミドルはススムにドクターペッパーを投げて渡した。


「おっ、サンキュー」

 ドクターペッパーには、サーサパリラが含まれている。抗炎症・強壮などの効能がある。








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