The first blow is half the battle
ミドルとススムは、スターアイランドのドゥニア・ゲランガン会場までやって来た。
「うわ~、だだっ広いな~!」
五大所山の風景とは、まるで別世界だ。
「ミドル、くじはもう引いたか?」
ススムは手にナンバーの書かれたカラーボールを持っていた。カラーの色分けがブロック別になっている。
「おっ、気が早いねススム!」
ミドルは会場前の受付を済ませ、ボールを抽籤箱から取り出した。
「緑の五番だな」
ラッキーカラーを引き当てたミドルは、トーナメント表を見上げた。すでに対戦相手が表示されてある。
「きょうこめた・・・?」
ミドルの頭にクエスチョンマークが浮かんでいる。
「供米田よ。供米田キョーコ」
ミドルが声の方を振り向くと、黒髪を束ねた少女がいた。
「へー、君みたいな女の子も出場するんだ?」
「ずいぶん時代遅れな発言じゃないかしら」
キョーコはミドルの言葉がカンに障ったらしい。
「そういう訳じゃないけど、世界のメジャーな格闘技戦を見ていても、男女混交大会ってのは存在しないからね。だからここに来て驚いたんだ」
「わたしにもね、闘う理由はあるのよ」
キョーコはミドルを威嚇した。
「ナイスファイトだ! その闘志はリングでぶつけよう!」
ススムが割って入った。
「ふん」
キョーコは受付会場を後にした。
「あっ、そうだ! ミドル、計量もしないといけないぞ」
ススムが試合前の大事な規則を思い出した。
ドゥニア・ゲランガンは体重別では無いが、一応サイズ測定を行うことになっている。名前は必勝ミドルだが、決してミドル級という訳では無い。
「中1でそんなにあったら、やべーじゃん!」




