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破軍のヘルメシヤ  作者: 三重野 創


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16/53

The first blow is half the battle

 ミドルとススムは、スターアイランドのドゥニア・ゲランガン会場までやって来た。

「うわ~、だだっ広いな~!」

 五大所山ごだいしょやまの風景とは、まるで別世界だ。


「ミドル、くじはもう引いたか?」

 ススムは手にナンバーの書かれたカラーボールを持っていた。カラーの色分けがブロック別になっている。


「おっ、気が早いねススム!」

 ミドルは会場前の受付を済ませ、ボールを抽籤箱ちゅうせんばこから取り出した。


「緑の五番だな」

ラッキーカラーを引き当てたミドルは、トーナメント表を見上げた。すでに対戦相手が表示されてある。

「きょうこめた・・・?」

ミドルの頭にクエスチョンマークが浮かんでいる。


供米田くまいでんよ。供米田くまいでんキョーコ」

ミドルが声の方を振り向くと、黒髪を束ねた少女がいた。


「へー、君みたいな女の子も出場するんだ?」

「ずいぶん時代遅れな発言じゃないかしら」

キョーコはミドルの言葉がカンに障ったらしい。


「そういう訳じゃないけど、世界のメジャーな格闘技戦を見ていても、男女混交大会ってのは存在しないからね。だからここに来て驚いたんだ」


「わたしにもね、闘う理由はあるのよ」

キョーコはミドルを威嚇した。


「ナイスファイトだ! その闘志はリングでぶつけよう!」

ススムが割って入った。


「ふん」

キョーコは受付会場を後にした。


「あっ、そうだ! ミドル、計量もしないといけないぞ」

ススムが試合前の大事な規則を思い出した。

ドゥニア・ゲランガンは体重別では無いが、一応サイズ測定を行うことになっている。名前は必勝ひちかたミドルだが、決してミドル級という訳では無い。


「中1でそんなにあったら、やべーじゃん!」







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