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ヒーローキングダム⑧

作者: 明地雫

ボブがフロントガラス越しに目の当たりにした光景…

魔女サノヴァ・ウィッチの持つ剣でタマムシレディの心臓が貫かれていた


『ジーザスクライスト…なんてこった…』


ボブの哀しみの涙は次第に怒りへと代わってゆく。


その刹那、車のほうもドラゴンの強烈なひとつきにより大爆発を起こす。


ニヤリと笑う魔女だったが、次の瞬間その表情は驚愕に変わる。


なんと爆発の中からキングコングのように巨大化したボブが現れたのだ。

ドラゴンと応戦しその翼をもぎ取り、ついでに股間のイチモツももぎ取りドラゴンごとぶん投げてビルにぶつけたではないか。


計5体のドラゴンを次次と薙ぎ倒してゆくが、残り一体のところでさすがに疲れから劣勢になり馬乗りにされドラゴンブレスを顔面にくらいそうになった瞬間、タマムシレディの必殺技レインボウ・フラッシュによりドラゴンが爆散する。



巨大化が解け、倒れ込んだボブ。

そこにそっと降り立つタマムシレディ。


『オイオイジェシカ…てっきり魔女にやられて死んだと思ったぜ?一体どんなマジックを使ったんだ?』


『驚かせて悪かったわボブ。見る人やその角度によって起こっている現象の見え方が変わる。それがタマムシレディの真の能力よ。ちょうど玉虫の羽の色のようにね』


つまりボブにはタマムシレディが突き刺されて死んだ風に映っていたが実際は逆で、既にサノヴァ・ウィッチはタマムシレディにより始末されていたのだ。


『これもあなたの真の能力を目覚めさせるためだったの。悪く思わないで』


実は妻と娘に合わせる条件としてボブはヒーロー化手術を受けていた。ボブの能力はシンプルに巨大化。そして怒りの度合いによって巨大化のサイズが変わるのだ。


『よく覚えてないんだが…オレはどのくらい巨大化してたんだ?』

『それはもうXXLサイズだったわ。私が殺されたことに対してそんなに怒ってくれるなんて思わなかったわ。

よろしくね新ヒーロー、デンジャラス・ボブ』


『ヒーロー名はやめてくれ。普通のボブのままで頼むぜジェシカ』

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