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孤児院の青年(3)
投稿が遅れてすみません
孤児院は所々、ボロボロになっているが、雨漏りの心配は無く入り口の扉には鍵までかかるためそれなりに安心できる場所である。
しかしこの孤児院も他と同じ問題を抱えている。それは食糧難だ。
この国の孤児院は国によって管理されているが、国がそこまで金を出すわけがなく毎日ぎりぎりの生活を送っている。
とはいえ、一日に一つずつパンを分け与えてられるだけマシである。
孤児院によっては、孤児が多くパンが一つずつ配れない所さえある。
「ねぇ、クロー兄ぃ」
獣人族で犬の耳をしたプニーが手を後ろで組みながらクローのもとに近づいてきた。
クローは頭をなでながら返事をした。
プニーはうれし笑いしながら、後ろに隠していた手を差し出した。
すると手の中からはなんと黒く光る稲妻(Gキブリ)が出てきた。
「うわっ!」
クローは驚きのあまり後ろに体勢を崩して倒れそうになった。
読んでいただきありがとうございます。
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