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第6話:未来へ続く存在

仙里に関しては

ほとんどが秘密です


少々分かりにくいとは思いますが、

記憶の隅にでも

置いといてください

「え!」

「僕‥男ですよ‥」

「ほら、そろそろ授業始めるぞ。

席は‥由来の前だ。

あの教室の後ろで気持ちよく眠っているやつの前だ。」

「宜しくお願いします、由来君」

「ん?…ああ、よろしく‥‥Zz」


放課後

「ね〜転校生ってどんな子?」

「あ〜そうだな。

おとなしくて、気難しそうではないな」

「あんた、その子の後ろの席なんでしょ。他に何か知らないの?」

「僕に言わせてもらえば、かつあ‥グハ」

「最後までしゃべってもらっても構いませんよ。その体がもつ限りは」

「な、なんでもないです、はい…」

「調査ね!」

「は?何で?」

「いいから漉は明日からその仙里って子に話しかけて親密になりなさい!」

「‥何をする気だ?」

「あんたはそんなの知らなくていいの。それとあんたたちもよ」

(ぼそっ…お姉ちゃん、友達になろうとしてる?)

(わかった?

だってまだ転校してきたばかりで心開いてないでしょ。だからよ)

(ふ〜ん…)


そして俺は罹依に言われた通り着実に仙里に近づいていった

「由来君。少し話したいことがあるんですが」

「お、何だ仙里。」

「ここだと少し話しにくいので外でいいですか?」

「ん?ああ」

そして俺たちは学校にある、

四方を校舎に囲まれたところの

大きな木を中心とした石の椅子に腰掛けていた。

「で、話ってなんだ?」

「…僕には大切な人がいました。けど、その人からは僕が見えません。」

「? 何の話だ?」

「僕は小さい頃に病院でその人に助けてもらいました。だから、その人に今、

お礼をしたいんです。」

「それは誰なんだ?」

「確か‥罹依っていう名前だった気が」

「罹依…罹依!」

「話し…できますか?」


「助けた?あたしが?」

「‥覚えてませんか?」

「ん〜 駄目!

思い出せない」

「そんな!やっとここまで来れたのに‥」

「そう言われてもね〜」

「なら1つだけ伝えておきます。これを‥」

「‥袋?」

「僕が必要なときは願ってください。

それじゃあ‥」

「あ、ちょっと!」


4月13日

仙里はどこかに行ってしまった。そして同時にあいつに関する記憶も情報も‥

ただ、一通の手紙を残して。

〈また会えます、きっと。ここは願いが叶う場所だから〉


「ねえ、部活か何かつくろ!」

「いきなりなんだよ! 部活?」

「ん〜 何か分かんないけどそんな気分なのよ。」

「気分で部活つくるなよ。仙里のことはいいのか?」

「仙里?誰それ」


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