第27話:始動
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「今まで…
どうして!?」
「お姉ちゃんこそ!」
「…もしかして、
神崎!
お前、自分のクラスに
行ったことあるか?」
「クラス?
………ないよ」
「ない?」
「ない。
だって、もう卒業
したことになってるから」
「わけが分かんねえよ」
「…無断でここに
いるってこと」
「どうしてだ?」
「待ってた」
「…何を」
「わからない。
もしかしたら心のどこか
で彩音を待ってたかも
しれない…」
「お姉ちゃん…」
「………さようなら」
そういうと神崎は
突然教室を出て行って
しまった
「お姉ちゃん!
待って!」
彩音も教室を出て行って
しまった
「…俺は入らない方が
いいか‥‥」
町の港
「お姉ちゃん!」
「…彩音」
「ハーハーハー…
どうしたの、急に」
「昔からいろいろ
あったよね」
「へ?」
「幼稚園のころから
先生にもよく
間違われて‥」
「…お姉ちゃん?」
「楽しかったり、
悲しかったり、
驚いたりしたことも
全部、私たち2人で
分け合った」
「……」
「彩音…
父さん母さんは?」
「……」
「彩音、教えて‥
あの事故のあとのこと」
「きっと‥
つまらないよ」
「私たちは
いつも分け合った。
悲しみや苦しみ、
嬉しさや楽しさを」
「…もう遅いよ」
「今からでも分けあえる」
「お姉ちゃん…」
「彩音のためだけ
じゃない。
私のためでもある」
「…」
彩音は薗に話した。
過去を、今を。
分け合った。
悲しみや苦しみを…
数時間後
「はは!
そんなことも
あったあった!」
「そのときの彩音
ったら本当に‥」
「お姉ちゃん」
「どうしたの彩音?」
「明るくなったね」
「そ、そんなこと!」
「いいよいいよ!
照れなくて」
彩音は柵に寄りかかる
「…彩音」
「何?」
「私、学校から出るよ」
「え?」
「彩音が生きてるって
わかっただけで
充分」
「でも私は
お姉ちゃんと一緒に
いたいよ!」
「彩音‥ でも」
「あ!
私の部屋に来なよ!」
「え?」
「それなら構わない
でしよ」
「そしたら彩音の‥」
彩音の指が薗の口の
前にでる
「心配しないで」
「彩音‥」
次の日
「お!
神崎、それと…」
「彩音でいいよ」
「どうだった、
久しぶりの話しは」
「…よかったですよ」
「そうか‥」
「あ、漉君」
「知美、来たか」
「薗ちゃん、
その人…」
「…彩音。
生きてました」
「私って死んだことに
なってたの?」
「…ごめん、彩音」
第28話から
終わりの章に
向かいます。
今まで謎多き
物語は未来のために…