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第23話:偶然の出会い

知美の章は

これで一度

終わりです。


記憶の中身については、話の通りです。

「あるよ!」

「……」

「ずっと‥

不安だった。

漉君が‥

昔にすでに会った

ことを思い出したとき…

私に、つめたくするんじゃないかって」

「何で俺が

そんなことで知美に

つめたくしなきゃならないんだよ?

‥そりゃ少しは

驚いたけどさ、

別に心配しなくていいんだぞ」

「‥きっと、

忘れてるんだね…」

「忘れてる?」

「人にはね、

知らない方がいいときもあるんだよ‥」

「教えてくれないか?、知美」

「…私のこと、

本当に……心配?」

「……ああ」

「漉君、渚ちゃんの

こと好き?」

「な、なんだよ急に!」

「今、渚ちゃんには

夢がある。

漉君はそれを一緒に

叶えたい?」

「まあ‥

‥叶えれるならな」

「‥そのあとで」

「あとで?」

「‥話すね」

「今じゃないのかよ!

……でもよ、

叶わないかもしれない」

「漉君と渚ちゃんなら

叶えられるよ。

確率でいうと、

50%くらい」

「半分かよ!」

「叶うか

叶わないかの

どちらかだもん」

「…そういえば

そうだな」

「漉君ってやっぱり…

………うん」

「勝手に納得するなよ!

あとが気になる

だろうが!」

「フッ…

フッフッフッフッ…!」

「…クックックッ

‥ハハハハハ!」

別におかしくないのに、なんでだろう。

笑いが止まらない。

さっきまで

あんな哀しい話を

してたのに…

「ハハッ‥ハッ‥

……知美」

「フフッ‥

何? 漉君」

「本当に行くのか、

アメリカに」

「‥‥

私、未練が

できちゃったよ…」

「‥ってことは!」

「うん!

行く!」

「え…」

「冬にね、

もう一度だけ

チャンスがあるの。

そのときに行く!」

「知美…

これからも一緒だぞ」

「うん、一緒!」

知美は今までに

見せたことのない

ような笑顔をしてくれた


次の日、図書室にて

「‥戻ってきたのは

いいけどね」

罹依は顔を1人、

しかめていた。

なぜなら…

「知美!

加減っていうものを

知りなさいよ!」

知美の姿はそこには

なかった。

なかった、というより

見えない、という方が

正しかった。

知美の横にあった本は、大体、立っている人の膝くらいまでの

高さだったが、

今は座っている知美の

頭まですっぽり

隠してしまうほどの

高さになっていた。

「解説してる暇が

あんならさっさと

この本をどかしなさいよ!」

「知美にこの山から

でてもらえばいいだろ?」

「出ないから

言ってんでしょ」

「ったく…

‥おい、知美!」

由来:…あれ?

俺この本読めるぞ

罹依:読める?

知美の本に限って

そんなことは…

…読めるわね。

ていうか、この本、

図書室のじゃないわね。

表紙にあのバーコードみたいなやつがないもの

由来:じゃあこれ、

知美のか?

罹依:…まさか

盗んだやつ?

由来&罹依:……

知美:……


答えは次話で

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