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第14話:嫉妬

「話し噛み合ってる?」

「……」

「無視かよ!

聞いてくれよ!」

「……」

「あ〜!

イラつく!!」

「古今、冷静になれ」

「知るかー!

ぐおりゃあ!

あー!

だー!」

(古今がブチ壊れたか…

だからはじめに言ったのに)


「おい‥宮間」

「……」

「ん〜‥

(どうすれば興味を示してくれるのか…)」

図書室で床に座っている宮間の横には、

読解不可能な本が山になっていた。

(珍しい本を目の前にちらつかせれば、

興味を示すのか?)

俺は近くの本棚からまたもや読解不可能な本を数冊取り

ちらつかせてみた

「(じ〜)……」

(どうだ?)

「……あっ!」

宮間が突然、何かを見つけたらしく、

近寄ってきた。

「…あれ?漉君

こんなところで何をしているの?」

「やっと気づいたか」

「やっと?」

かわいらしく首を傾けている。

何故かは俺も知らないが、

宮間は俺にはすぐ打ち解けるみたいだ。


「なあ宮間。」

「下の名前で呼んでもいいよ」

「‥じゃあ知美。」

「上の名前で呼んでもいいよ」

「どっちだよ!」

「私は間違ったことは言ってないよ。

〈呼んでもいい〉

っていうのは可能のことを示すから

漉君には選択権があるんだよ」

「じゃあ知美な!」

「うん…それで、

どうかしたの?」

「知美に話がある」

「演劇部?」

「古今の話、聞いてたのか?」

「あまり印象には残ってないけど。」

「今日の放課後、

暇ならひとまず文化部の校舎に来てくれ」

「うん、わかった」

「知美、お前そんなにのんびりしてていいのか?」

「のんびりなんて

……フワァァ。

……してないよ」

「欠伸するほどしてるだろが!

休憩時間終わるぞ」

「大丈夫だよ。

私、ここから動かなくてもいいから」

「どういう意味だ?」

「私、優遇特待生なの」

「普通の特待生じゃないのか?」

「ううん。

普通の特待生は授業料が免除になったりするだけなんだけど

この学校はその上にもう一つ制度を作ったの」

「それが優遇特待生制度か?」

「それって、知美。

あんたが初じゃなかった?」

「罹依!

何でここに?」

「あんたがまだ教室に戻ってないって聞いたからよ」

「聞いた?誰から?」

「渚よ。

今、結依と渚とあたしで手分けして捜してたのよ」

「渚が?

何でだ?」

「そんなの知らないわよ。

あんたのことが愛おしいんじゃないの?」

「あいつに限ってそれはないない」

「罹依ちゃん。

話戻してもいいかな?」


由来:知美って罹依のこと知ってたんだな

知美:うん。だって、

高校の入学式の時の話なんだけど、

罹依ちゃんと同じ

クラスになったとき

いきなり

罹依:ストップ、

ストッープ!

その話はなし!

知美:いきなり

からまれたんだもん

由来:……

罹依:からんだんじゃないわよ。

話しかけただけよ!

知美:机に脚を

引っ掛けてたよ。

というよりのせてた

由来:やっぱりか‥

罹依:……口では

勝てないわ、知美に

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