花に見惚れ、人の垣根を越えて。
お久しぶりです!
お待たせして、申し訳ございません…。
今日は、1話だけ更新させていただきます。
2月の中旬には、更新頻度を上げれるかな?と思いますので、
お付き合いいただけると、うれしいです。
僕たちは、ジュースで乾杯をしてから、
しばし桜に見惚れる。
「きれいね……。」
「うん……。」
「そうだなぁ、きれいだなぁ……。」
「「「……。」」」
黙り込む三人。
僕は何から話せばいいんだろう?
大樹にもいろいろ言わなければ、ならないことが
あるのに……。
「なぁ?」
「ん?」
大樹が声をかける。
「高校生で、花見してもつまらなくないか?」
「あぁ……。そうかもしれないね……。」
でも、リノンは花に見惚れている。
「私、もう少しだけ、見てたいな……。」
リノンの一言に、無言で大樹と同意する。
「リノンの所では、こんな花見は無かったの?」
「ううん。あったけど、ここのお花はきれいね……。」
「そうなんだ……。」
僕はそんなリノンの横顔に、見惚れちゃうけど。
「ごほん!」
二人の世界に入りかけた時、大樹のわざとらしい咳払い。
「なぁ、この後なんだけど……。莉音さんが、
見終わってからでいいんだけど、俺のうちに来ないか?」
「え?」
「だって、ほら……。ここじゃ話しにくいこともあるだろ?」
大樹の言う通り、人目のあるところでは、話しにくい。
……もっとも、僕の言葉を信じる者など、居ないだろうけど。
「そうだね……。場所を変えて、ゆっくり話そうか。」
「おう! その方がじっくり話せるだろ?」
「大樹、ありがとう。」
「なんの、なんの!」
胸を張って、そういってくれる。
こんな友達が居るなんて、僕は恵まれているだろう……。
……あんなことにも、巻き込んでしまったのに……。
「じゃあリノン、そろそろ行く?」
「もうちょっと!!」
僕は大樹に目をやる。
大樹も、やれやれと、言った表情だ。
「じゃあ、俺らは花より団子って事で!」
そう言って、大樹はポテチの袋を開ける。
「これ、食べ終わるころ合いぐらいで、良いね?」
「うん!」
大樹がリノンに向かって言う。
リノン、人見知りって言ってたけど、大樹の前だと
自然で居られるのかな?
それとも、桜の花に見惚れてるのかな?
後者であれば、一番最初に会うのは、ここでよかったと
思える。
「なぁ、雄介?」
「ん?」
大樹に耳打ちされる。
「この間はちょっとしか見れなかったけど……。
こんな可愛い子、よくも……。」
と、言い切ったところで、僕の頭を腕でロックする。
「このやろう! 羨ましすぎるぜ!!」
「くっ、苦しい……。」
「何やってるの?」
「「なんでも!」」
そんなやり取りがあって、ポテチはすっかり空。
僕たちは、大樹の家で話し合うこととした。
今日はここまでで…。
もう少し、充電期間が終わりますので、
その時には、どんどん更新していきますね♪
今後とも、よろしくお願いいたしますm(_ _"m)