大樹との約束
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彼女、うちの学校に合格したよ。
春から同級生になるから、
その前に紹介するよ。
これから花見なんてどうだい?
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僕は大樹に向けて、メッセージを送っていた。
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そうか、昨日学校に来てたのは、
編入試験を受けてたんだな?
って、異世界から転入するのか?
花見OKだよ~。
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父さんが色々取り計らってくれてね。
今日ちゃんと紹介するよ。
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楽しみにしてるからな!
そうだ、お祝いに俺がおごるよ!
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大樹も優しいところがある。
いい友達に恵まれたと思う。
…そうだ、昨日あまり事情話せなかったよな…。
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…昨日はあまり話せなくてゴメン…。
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いいよ。
今日も話せるところまで話してくれれば。
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そう、大樹も巻き込んでしまったから…。
ちゃんと話しをしないと…。
なんていえばいいのかな…。
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ありがとう。
じゃあ、待ち合わせはいつもの公園で。
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僕は大樹と約束を取り付けると、リビングに向かう。
「母さん、これからリノンと花見行きたいんだけど、
いいかな?」
「いいわよ~。
制服とかは明日でもよさそうだから、
合格祝いに行ってらっしゃい!」
「ありがとう。」
「せっかくだから、これ、お小遣い。
それと、シートも持って行った方がいいわよ。」
僕は小遣いとピクニックシートを母さんからもらい、
準備を始める。
「そういえば、リノンは?」
「今日着ていく服を考えてるみたいよ?」
そんなにこだわらなくてもいいのに…と、思いながら
僕はリノンの部屋を見やった。