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大樹を巻き込んでしまった…。

「おい、どういうことなんだよ!?」


僕と大樹は元の世界に戻っていた。


「…ゴメン、説明には時間がかかりそうだよ…。」


そういうと、大樹はうなずいて…。


「ちょっと俺、これから部活休む。」

「え?」

「部活どころじゃないだろ?

ちゃんと説明してくれよ?」


大樹はそういうと、部活の先生に話しをしに向かった。


「…上手く説明できるかな…。」


僕は交換日記があったからこそ、信じることが出来たんだけど…。

大樹にはそういうものは無い。

僕は暫く考える。


「お待たせ。

具合が悪いとか言い訳して、休んできたよ。」

「大樹…。」


僕の親友…休ませてしまった…。


「ここでは話せないから、屋上でもいいか?」

「ああ、ゆっくりでいいから話してくれよ。」


そう話しをして、僕たちは屋上へと向かう。


「まったく…雄介には聞きたいこと山ほどあるよ…。

さっきの事や、彼女の事とか…。」


もし、僕が大樹の立場なら…。

どうすれば納得するだろうか…。

素直に話して信じてもらえるか、僕は不安だった。


「…。」

「…。」


屋上に来て、無口になる二人。

僕はどう切り出そうか悩んでいた。


「なあ、雄介。」

「ゴメン、何から話せばいいか…。」

「落ち着いて話せばいいよ。

お前の事、信じるよ…。

…さっきの見ちゃったしな。」


大樹が促してくれる。

…そうだね、ちゃんと話さなきゃ…。


「異世界のもの…って言ったら、信じる?」

「まぁ、なかなか信じられないよな…。」

「僕もだよ…巻き込んじゃってゴメン…。」

「俺たちの仲だから、巻きこまれたって平気さ。」


大樹は少し微笑みながら言う。


「いつからああいうのに出会うようになったんだ?」

「…彼女が来てからだよ…。」

「彼女が来てから?」

「うん…彼女…リノンは異世界から来たんだ…。」

「…また、信じられない話しだな…。」


大樹は笑顔で言う。

そうだよね…信じられないよね…。


「俺も、さっきのは夢じゃないかって疑ってるよ。」

「だよね…。」

「でも、雄介が言うなら信じるよ。」

「…。」

「それが…事実なんだろ?」

「うん…。」

「やっぱ、信じられないなぁ…。

あんな化け物と戦うなんて…。」

「…。」

「でも、一人で抱え込むなよ?

もう俺は巻き込まれたんだろ?」


僕は何も言えなくなった。

そうだ…もう、巻き込んでしまったのだと…。


「これからも戦うなら…教えてくれよ?

あんな化け物、まだいるのか?」

「うん…。

でも、街に危害は加えないらしいよ?

今日の感じだと…異世界に触れたものだけが行く

みたいだから…。」


そういえば、今日は僕一人だったのに何で

エンカウントしたんだろう?

リノンに話してシルビィに聞かないと…。


「異世界かぁ…。

なんだかピンとこないなぁ…。」

「僕もだよ…。」

「そうだ、彼女とはどう知り合ったんだ?

異世界なんていうけど…。」

「えっと…交換日記してたんだよ。

去年の夏から…。」

「交換日記?」


…そういえば交換日記も、突然僕の机の上にあったなぁ…。


「信じないかもしれないけどさ。」

「おう。」

「突然、僕の机の上に『交換日記』って書かれた

ノートが置かれていたんだよ。」


そう…僕もにわかには信じがたかった。


「ノートを開くとね、女勇者の日記が書かれてたんだ。

僕はノリで返事を書いてみたんだけど…。」

「…ノリ…なのか?」

「うん、最初はね。

そしたら返事が返ってきて…。

それでも信じがたかったけど…。

気か付けば、告白してて…。

そして、二人でどちらかの世界にいく方法考えて…。」

「雄介から告白したのか?」

「うん…てか、言わされた感もあるけどね。」


そういえば、僕も初めは悪ノリしてたな…。

校長先生の話しとか。


「そして、1週間くらい前に、彼女…リノンが来たんだ。」

「そうか…。」

「なんかそのあと、異世界との境界が乱れたとかで、

僕はモンスターに会うようになったんだよ…。」

「雄介はモンスターと会った時は信じたのか?」

「うん、交換日記があったし、彼女も来たから。」

「そうか…。」


大樹は少し考える。


「よくわからないところが多いけど、

モンスターと戦うのは変わらないんだろ?

俺に手伝えることがあったら、言ってくれよな!」

「…本当ゴメン…。

僕口下手でうまく話せなかったけど…。」

「それはよく知ってるよ。

長い付き合いだからな!」


大樹は笑顔で声をかける。

本当、ゴメン…。

今はこれくらいしか話せないや…。


「そのうち、ゆっくり話すよ…。」

「大丈夫!最初にも言ったろ?」

「じゃあ…そろそろリノンが…彼女が戻ってくる時間だから…。」

「わかった。

出来れば紹介してくれないか?」

「悪いけど、今日はいろいろありすぎて、

僕も考えを整理したんだ…。」

「そうか…じゃあ、今度ゆっくり紹介してくれよな?」

「うん、そうするよ。」


僕は大樹に感謝しながら、リノンのいる生徒指導室に向かった。


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