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プリ撮ってみた

とりあえず。

クレーンゲームでリノンが一発でとってしまうとの

展開は無かった。

けど、微妙にリノンの動きがぎこちなかったのは

気のせいだろうか?

初めてのゲーセンで緊張してるのかな?


「ユウスケ、この大きな箱は?」

「プリかな?

写真を撮って、シールに出来るんだよ。

試しにやってみる?」

「うん!」


僕とリノンは中に入る。

僕は当然ながらこういう機械には入ったことが無い。

クラスの女の子たちは、よく撮ってるのは見かけるけど…。


「えっと…3枚撮れるみたいだね?

3回写真撮るから、ポーズ決めて?」


写真のカウントダウンが始まる。

リノンはじーっと、カメラを見つめてる。


「パシャ!」


画像で写真を確認する。


「私たちが映ってる!」

「リノン、表情硬いけど、撮り直す?」

「ううん、次撮ろ!」


リノンに言われて、もう一度撮る。

リノンはまたカメラをじーっと見つめている。


「パシャ!」


さっきよりは表情が和らいでるけど、リノンのカメラ目線で

不思議そうにのぞき込んでいる姿が映されている。


「ユウスケ、次!」


言われるがまま、次の写真を撮る。

カウントダウンが始まる。

シャッターが落ちる寸前、リノンは僕の腕に抱き着く。

!?

不意打ち!?


「パシャ!」


僕が動揺した姿と、リノンの嬉しそうな姿が映っている。

僕の姿は撮り直したいけど、リノンの表情がいいので、

これはもったいない…。


「…ずるい…。」

「えへへ☆」


僕たちは落書きのコーナーに向かう。


「ここで写真に落書き出来るんだよ?」

「ふ~ん…。」


リノンにペンを持たせて、僕は遣い方を調べる。


「…このままがいい…。」

「え?」

「落書きしないでこのままがいいな。」

「そう…。」


意外と、クラスの女の子たちはこれが、

楽しみなところもあるのにな…。

初めて見る物だからだろうか?

僕はそういわれて、そのままプリントのボタンを押す。


「ちょっと時間がかかるみたいだね。」

「なんか出てきたよ?」


ペンで遊ぶミニゲームみたいだ。


「なんか、このペンで遊べるみたいだよ?

遊んでみたら?」

「うん!」


リノンは画面に向かって、真剣な表情で遊んでいる。


「このペン、不思議ね。

なんだか魔法のペンみたい。」

「確かに…そうかもしれないね。」


そうしていると、画面に印刷済みの表示がされる。

僕は印刷の出口を見てみる。


「これがシールになってるんだよ。」


リノンに出てきたシールを見せる。

…3枚目だけ、僕の表情が気に入らないけど…。


「で、このはさみで2人分に分けるの。」


僕は切り取り線に沿ってはさみを入れる。


「はい、これがリノンの分。」

「ありがとう♪」


リノンは暫く写真を見てから、大切そうにポーチに入れる。


「これ、面白いね!!」


やっぱり女の子だなぁ…。

と、僕は思った。


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