クレーンゲームやってみた
私たちはユウスケが日記に書いてたゲーセンに来ていた。
「…なんだか音うるさいね…。」
「うん、ゲームの音がいっぱいだからね。」
なんだか騒々しい。
ユウスケはこんなところで遊んでたのかな…。
「んっと…。
軽く遊ぶならこれかな?」
ユウスケは指をさす。
なんだか、箱の中にいっぱいぬいぐるみが詰まってる。
「ユウスケ、これは?」
「クレーンゲームだよ。
中の景品をアームを動かして取るの。」
「へぇ…。」
「じゃあ、僕が試しにやってみるね?」
ユウスケはそういうと、箱の中にコインを入れる。
そうして、ボタンを押している。
「これが左に行くボタン、これが上に行くボタン。」
「これ押すと、中の人が…。」
「うん、居ないよ。」
「…だよね~。」
…やっぱり機械って不思議…。
中に人が入ってるわけじゃないんだ…。
ユウスケの言っていたアームと言うものが、
動いている。
ユウスケはボタンを離す。
「いけ~!!」
アームは下がり、ぬいぐるみを捕まえる。
今度はアームが上がり、ぬいぐるみを持ち上げて、
端の穴の方に持っていく。
…本当、中に人が入ってるような動きをするんだけど…。
穴の直前で、ぬいぐるみは落ちる。
「あ~!」
「今のは中の人の意地悪?」
「いや、入ってないから…。」
なかなか信じられない…。
機械って不思議すぎる…。
ユウスケにとっては、私のモンスターと一緒なのかな?
「リノンもやってみる?」
「うん!」
ユウスケはまたコインを入れる。
「このボタンを押すんだよ?」
私はボタンを押してみる。
レバーはすぐに止まってしまう。
「あ、ゴメンリノン、ボタンはね押し続けるんだ。」
「そうなんだ…。」
今度は上の矢印が書かれてるボタンを押す。
今度は押し続けてみる。
「レバーを落としたいところでボタンを離すの。」
とりあえず、ボタンを離してみる。
レバーは何もないところに降りて、空振りをする。
「じゃあ、今度は一緒に操作しよう。」
そういうと、ユウスケはコインを入れて、
私の後ろから、ボタンを操作する。
「ひゃ!」
「ん?」
ボタンを押す手が私の手にも触れる。
ユウスケ!近いんですけど!?
「ここをこうやって…。」
ユウスケは説明に真剣になってる。
対して私は、説明を聞くどころじゃない。
む~、ユウスケは平気なの?
「ここだ!!!」
でも、ユウスケは楽しそう…。
まぁ、良いかぁ…。
クレーンはぬいぐるみめがけて降りる。
また、穴の手前でぬいぐるみが落ちる。
「アーム弱いなぁ…。」
ユウスケ、楽しそう…。
…私はドキドキしてるけどね…。
「次、リノンやらない?」
「う、うん、やってみる!」
「?」
私は動揺を打ち消すように返事をする。
えっと…ボタンを押し続けて…。
狙いをさだめるんだっけ?
ユウスケにコインを入れてもらって、
私はクレーンゲームを操作する。
今度はアームがぬいぐるみをつかむ。
「リノン、上手い!落ちるかな?」
ユウスケがほめてくれる。
アームは穴の方に近づき…。
「あぁ…。」
「…中に人が入って意地悪してんじゃないの?」
「…そうかもね…。」
また、穴の手前でぬいぐるみが落ちる。
「…あきらめようか…。」
「うん…。」
これ、絶対中に人が入って意地悪してんだと思う。




