お魚~☆
「いただきます!」
私はもう家族なんだなぁ…とか、しみじみと。
そんなことを思いながら、食卓に着く。
「今日はホッケですよ~。」
「でっかいお魚~☆」
私はホッケという魚を味わう。
「おいしいです!!」
「リノン、骨まで食べなくてもいいからね?」
「え?ここが栄養あるんですよ?」
お母さんと話しながら、ご飯を食べる。
「そうだ、父さん。」
「なんだ、雄介?」
「リノンの勉強、結構進んでるんだ。」
「ほう。」
「だから試験前だけど、息抜きに水族館に
二人で行こうと思ってるんだ。」
「うん、いいと思うぞ。」
「ありがとう。」
ユウスケとお父さんは話しをしている。
ん?水族館?
「お魚たくさん食べられるところだっけ?」
「…いや、違うから…。」
「あ、捕るところ?」
「それも違うって…。」
なんか、前にもこんなやり取りしたなぁ…。
日記思い出しちゃうな…。
「わかってるって!
お魚がいっぱいいて、見るところだよね?」
「そうだよ。」
そうそう、行く約束してた!
連れて行ってくれるなら、嬉しい!
「リノンは勉強進んでるって?」
「はい、ユウスケの教科書は一通り読みました。」
「来たばかりなのに、早いね。」
「はい、頑張りました!」
「じゃあ、行ってきてもいいよ。」
「ありがとうございます!」
お父さんと会話。
許可下りた~♪
「そういえば、父さん。」
「どうした?」
「魚が捕れる場所とか近くにあるかな?」
「う~ん…釣り堀かな…。」
…そんな話しもしてたなぁ…。
「釣りも好きだけど、追い込み漁とか素手で
捕れたりするところありますか?」
「…無いから。」
「漁師にでも頼むしかないかな…。」
…うん、無いよね…。
「釣りも行きたいかも?」
「またの機会だね。」
そうだね。
楽しみは後でとっとかなきゃだね。
水族館…楽しみだなぁ…。
ユウスケはお魚見るの好きって言ってたし。
私もどんなところか知りたいし。
「雄介、これ使ってくれ。」
「え?いいの?」
「うん、前祝とリノンが家族になったお祝いだ。」
「ありがとう、父さん!」
ユウスケはお父さんか紙をもらう。
これがお金…だっけ?
「燃えないの?」
「…燃えるよ。」
「うん、燃えるな。」
うん…燃えるよね…。
「火を吐くモンスターに…。」
「居ないから…。」
「うん、居ないな。」
…なんか、お父さんとユウスケ、息ぴったりだなぁ…。
さすが親子って感じ。
ん…気にしなくていいんだ…。
「ごちそうさま。」
「子ちそうさまでした。」
私はお風呂に向かう。
脱衣所で服を脱いで、お風呂のドアに手をかける。
3回目は無いよね…。
「トントン」
「どうぞ~。」
「失礼します…。」
…あ、ユウスケ。
「ふぎゅ!!」
「ご、ゴメン!」
…そうね、私もぼけたね…。
反射的に、どうぞって…。
「い、今のは僕は悪くないぞ!!」
あ、ユウスケ、動揺してる…。
追い打ち。
「…別に…一緒に入ってもいいんだよ?」
「!?」
あ、逃げた♪
私は得意げにお風呂に入る。